すばらしい日々

10/20

18人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
車を降りた彼と私は、たどり着いた建物へと足を向けた。 彼との別れを惜しむにはなんと短い廊下だろう。しかし遅れるわけにはいかない。彼に余計な心配をかけることなど、もっての他だ。 だから私は、いつも通りよりもほんのわずかだけ、ゆっくりと彼の隣を頭ひとつ分だけ先に歩いた。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加