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「…」
それもそうか…
「…ブス」
「…」
まぁ、確かにね。
「ねぇ~弟君?こんな地味な子と付き合わないで、私と付き合わない?」
この人、さっきまで静さんにべったりだったのに、乗り換え早いな。
面食い?
「ごめん、俺ブスとは付き合えないから」
「だよね~!だからあんた早く消えて」
シッシッと私を払う。
そして要の腕をつかんだ。
バシッ
「だから、ブスとは付き合えないって言ってんじゃん」
「なっ!私がブスですって!?」
「俺は…」
グイッ
「えっ?」
チュッ
「コイツの物だから、あと人にブスって言う前に、鏡でその顔見てから言った方がいいよ?そういう事言ってる時のあんた…凄くブスだから」
「…っ!!」
「…いいよ…要。行こ?」
「…分かった」
あのままだと、(あの女の人)暴れるからな…
退散退散。
「…何で言い返さないんだよ」
「何が?」
「さっきの女だよ。瑠璃悔しく無いのかよ」
「…まぁ、本当の事だし」
「俺は、静が連れてた女の中で、お前が一番可愛いと思った!!」
「ハハ…ありがとう」
「俺は…」
ズイ
「本気なんだよ」
要の顔が私に近づいた。
チュッ
「//!」
「何?今更照れてるんだよ!」
「てっ照れてないし!!」
「やっぱり瑠璃はかわいーな!」
「要!!」
「…ほら、静にしろよ。ここ、電車の中だぞ」
だから顔が近い!!
「…」
そんな顔で言われたら。
「いい子だ」
頭なんか撫でられたら…
意識しないわけないじゃん!!(誰でも!!)
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