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「はっろー、ゆきゆきぃ」
となんともふざけた挨拶で俺たちを呼ぶ。
「なんだ早紀、うるさいぞ」
「なによ、挨拶位ならしなよ」
こいつは北野 早紀(きたの さき)彼女は高校からの付き合いだ。俺たちの暴走を止めたりしてくれる、お姉さん的な存在だ。
「挨拶は大事だよ」
「お前もこいつと一緒だな」
「おう、早紀、おはようさん」
「真幸、おはようさん」
と挨拶をし、ハイタッチを交わしていた。
「どこの仲良し女子高生だよお前らは」
なかば呆れながら言う。
「良いじゃんか、ねー」
「ねー」
いや真幸、お前の「ねー」は絵ずらてきにどうかと…
「あ、そういえば、みんな同じクラスだったよ」
「マジか」
「ふ~ん」
真幸は少し興奮ぎみに、俺は流しぎみに返事をした。
「なんだ、嬉しくないのか?」
「いや、ただクラスが一緒になっただけだろ?どうせ違うクラスだったとしても休み時間の度に集まるんだろ?」
「まぁ、そうだけどね」
「まぁ、移動がないってだけだな」
「とにかく、クラスに行くか」
「「おー」」
俺たちはクラスへと向かった。
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