この世界には

13/13
前へ
/56ページ
次へ
「みんな、おはよう。」 長老のオックさんが切り株に腰掛けたイルスたちを見回す。 「今日は何の話をしようか…」 オックさんが考えていると 「ユニコーンの話を聞かせてください」 一つ年下のハロイが切り出した。 どうやら昨日マエナから聞いたユニコーンの話は村の子供たちのなかで噂になっていたみたいだ。 「ふむ…、ユニコーンか、よかろう。 では話してやるか、いにしえの聖獣のことを。」 オックさんはそう言って自分も切り株に腰を降ろした。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加