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イルスはそんな日常が当たり前で退屈なんて思わなかった。
地球には他にも世界があるって長老が言っていたがあまり興味はない。
グリーンブルーの朝日。
雲の間から差し込む光の輝き。
森から吹く風はイチゴやリンゴや色々な果物の香りが混じり、甘い匂いがする。
ピノ湖は透き通っており、湖底が見え、時には泉石が日の光に反射して輝いている。
イルスはピートが大好きだ。
この世界に生まれてまだ13年、この世界にはまだまだ不思議がある。
長老たちは時々話してくれる。
グリーンブルーの不思議を。
『早く明日にならないかなぁ…。
ピノ湖でユニコーンがみられるなんて!
素敵過ぎて寝れないかも!』
イルスは藁を敷き詰め、コットンのシーツを被せたベッドの上をゴロゴロ転がりながら明日のことを思い、胸を高鳴らせていた。
そして眠りについた。
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