2.問題勃発!?

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「皆さん、お静かに願います」 壇上から聞こえてきた声に、ユースィはパッチリと目を覚まされ、壇上を見上げた。 「……リューヴトラ?」 リューヴトラは叫び声に顔を少ししかめている。 彼は兎、音には敏感だ。 だからこそなのか、ユースィの呟きも聞こえたようで、リューヴトラはこっちを見てニッコリと微笑んだ。 益々大きくなる歓喜の叫び。 『ご愁傷様』 ユースィはこっそり胸の内で手を合わせた。 「皆さん、静かにして下さらなければ、強制的に退場していただきますよ?」 ニッコリ。 そうすると、あの素晴らしく耳をつんぐさぐ爆音は収まった。 「ねぇ、ミリア。 リューヴトラって何であんなに人気なの?」 ユースィは素直に隣の席のミリアネーズに尋ねた。 「え!? ユー、リューヴトラ=マリュアリネ先輩を知らないの?」 いや、知ってるけど……とは口が裂けても言えない。 ミリアネーズはリューヴトラについて語り出した。 ここからはリューヴトラの挨拶とミリアネーズの話を同時に聞くとどうなるかをお送りします。
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