2.問題勃発!?

5/8
前へ
/123ページ
次へ
「新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。 このラピッドイヤー学園は長い歴史と伝統を持つ名門校です」 「リューヴトラ先輩は容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能の最強三拍子が揃っている、この学校初の三年連続生徒会長を務めるという…」 「勉強は難しめですが、この学校に入学することが出来た皆さんですから、大丈夫だと思います」 「し・か・も、その生徒会はリューヴトラ先輩が会長になってから女人禁制になっちゃって……」 「皆さんのこの時期は青春という一番輝く時期ですので、恋に勉強にスポーツに沢山精を出して下さいね」 ニッコリ。 そこでリューヴトラが笑ったため、生徒だけでなく、保護者も倒れた。 「生徒会には美男子が集まってるんだけど、リューヴトラ先輩には思い人が居るって言うんだよね」 『リューヴトラに…思い人?』 ユースィはそう思うと胸がツキンと鈍く痛んだ。 『分かってた。 リューヴトラがいつか私から離れていくことなんて……』 誰がどう見ても本命(屋敷内の台詞1ページ目に戻る)はそう考えて落ち込んでいた。 そこからは双方の話が全く頭に入らず、気付けば入学式は終わっていた。
/123ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加