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一年生は入学したばかりなので、今日は授業はない。
ただ
「いいですか、皆さん。
明日から7時間授業ですからね。
忘れ物の無いように。
以上」
担任の女教師はそう完結に纏めてSHRを終了させた。
「ユー♪」
「うわっ!?」
SHRが終わると前の席のミリアが突然振り向いた。
「ねぇユー、一緒に帰ろう♪」
ユースィはポケットの紙を思い出して断った。
「ごめんね、私、まだ用事があるの」
ユースィが凄く残念そうに言うと
「いいよいいよ、私待ってるよ」
「え?
でも、いつ終わるか分からないよ」
ユースィは困ったように笑った。
「えー、ユー、用事って?」
『リューヴトラは別に見せちゃだめとか言ってなかったから、いいよね……?』
そう思ってユースィはポケットから紙をとりだした。
[放課後、生徒会室にいらして下さい。
リューヴトラ]
カサリと紙を広げると、地図とともにそんなメッセージが出てきた。
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