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「お嬢様……、私が忠誠を誓うのは貴女だけです」
リューヴトラはユースィの耳元で儚げに囁いた。
ピクン。
ユースィの体は敏感に反応する。
「リューヴトラ……昔みたいに、二人の刻は名前で呼んで……」
ユースィが子供のように甘える。
それはとても珍しいことなのだ。
強がり、負けず嫌い。
内心の辛いことや苦しいことは吐き出さない。
溜まっていくだけ。
「はい、ユースィ」
そう言うとリューヴトラはユースィの唇を奪った。
「ぅ……///」
角度を変えて何度も何度も繰り返される口付け。
それは段々深くなり、ユースィの思考を鈍らせていく。
最初は息苦しさでリューヴトラの胸を押したり叩いたりじたばた暴れていたのだが、今は大人しい。
舌と舌とが絡み合い、ユースィの思考を更に鈍らせていく。
「リューヴ……トラ///」
そんな甘い声で呼ばれたら我慢できなくなる。
「ッ……///」
ユースィは酸欠で意識を失った。
リューヴトラはそれに気づいてやり過ぎたと反省した。
そうして脱がせた服を洗濯機に放り込み、違う服をユースィに着せた。
「誰にも渡しません」
衝動に駆られたリューヴトラも悪いのだが、独占欲からユースィに徴を付けた。
赤い徴、リューヴトラの物だという徴を首筋、見えるか見えないかのぎりぎりの位置に。
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