3.リューヴトラの想い

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「お嬢様……、私が忠誠を誓うのは貴女だけです」 リューヴトラはユースィの耳元で儚げに囁いた。 ピクン。 ユースィの体は敏感に反応する。 「リューヴトラ……昔みたいに、二人の刻は名前で呼んで……」 ユースィが子供のように甘える。 それはとても珍しいことなのだ。 強がり、負けず嫌い。 内心の辛いことや苦しいことは吐き出さない。 溜まっていくだけ。 「はい、ユースィ」 そう言うとリューヴトラはユースィの唇を奪った。 「ぅ……///」 角度を変えて何度も何度も繰り返される口付け。 それは段々深くなり、ユースィの思考を鈍らせていく。 最初は息苦しさでリューヴトラの胸を押したり叩いたりじたばた暴れていたのだが、今は大人しい。 舌と舌とが絡み合い、ユースィの思考を更に鈍らせていく。 「リューヴ……トラ///」 そんな甘い声で呼ばれたら我慢できなくなる。 「ッ……///」 ユースィは酸欠で意識を失った。 リューヴトラはそれに気づいてやり過ぎたと反省した。 そうして脱がせた服を洗濯機に放り込み、違う服をユースィに着せた。 「誰にも渡しません」 衝動に駆られたリューヴトラも悪いのだが、独占欲からユースィに徴を付けた。 赤い徴、リューヴトラの物だという徴を首筋、見えるか見えないかのぎりぎりの位置に。
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