3.リューヴトラの想い

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ユースィは窓からぼんやりと外を眺めていた。 朝、何時もは起きない5時頃に目が覚めた。 体が怠い…。 それはリューヴトラの能力発動を止めていないからだ。 「!?」 ユースィは着替えようと鏡の前に立った。 そうして気付いたのだ。 リューヴトラが付けた赤い徴に。 ユースィは嬉しいと思った。 嬉しいと思った反面、リューヴトラはなにを思ったんだろう…と何故か悲しくなった。 そしたらリューヴトラに何だか会いたくなくって、ユースィは徴に絆創膏を貼り付けて、制服に着替えてブラッシングしたりした。 そうして窓から脱走したのである。 ユースィの部屋は最上階(5階)の南側にある。 しかしユースィ自体が能力者であるため、風に乗り屋敷のセンサーやカメラに触れることなく脱走できたのである。
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