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ユースィは窓からぼんやりと外を眺めていた。
朝、何時もは起きない5時頃に目が覚めた。
体が怠い…。
それはリューヴトラの能力発動を止めていないからだ。
「!?」
ユースィは着替えようと鏡の前に立った。
そうして気付いたのだ。
リューヴトラが付けた赤い徴に。
ユースィは嬉しいと思った。
嬉しいと思った反面、リューヴトラはなにを思ったんだろう…と何故か悲しくなった。
そしたらリューヴトラに何だか会いたくなくって、ユースィは徴に絆創膏を貼り付けて、制服に着替えてブラッシングしたりした。
そうして窓から脱走したのである。
ユースィの部屋は最上階(5階)の南側にある。
しかしユースィ自体が能力者であるため、風に乗り屋敷のセンサーやカメラに触れることなく脱走できたのである。
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