3.リューヴトラの想い

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リューヴトラには悪いと思ってる。 でも、私は主で彼は従者。 それは変わらないし変えられない。 リューヴトラがいなくても日常生活は出きるし、あんなに広い屋敷に住まなくても問題はない。 しかし、両親はそれを赦さない。 両親に子供…年の離れた弟だ…が生まれて、私は屋敷に居づらくなった。 弟は私が13歳、中学1年生の時に生まれた。 私は、リューヴトラに頼んで屋敷を変えた。 そうして、両親を何とか説得し(両親は有名なセレブ校に通わせようとしていた)、リューヴトラと同じこの高校に通えることになったのだ。 名門・難関・進学校という、普通の人は入れないような学校で、しかも特待生(実力でだ)ならば、両親も反対は出来ない。 かくして、私は自分の席に座って、ただぼ~っと外を眺めているだけだった。
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