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「お~はよぅ!!」
ガラッという扉が開く音が盛大に聞こえ、ミリアネーズが元気に挨拶する。
「おはよう、ミリア。
今日は早いね」
ユースィは黄昏から脱出して朝の挨拶をする。
「うん、あ、そうだユー。
今朝、急いでいるリューヴトラ生徒会長に会ったよ」
それを聞いて、ユースィはドキリとした。
『クッ…何で分かったのよ!?』
「リューヴトラ生徒会長、格好いいよね。
スポーツ万能だから、車とかビュンビュン抜かしちゃってたよ。
でも、ユーにはかなわないねー」
ミリアネーズはなにも知らずににこにこ笑う。
少しだけ、胸がずきりと痛んだ。
「そうなんだ。
私そんなに早くn…」
♪ピンポンパンポン
いいところで邪魔が入りやがった。
『1年生A組、ユースィ=ブラックレーベルさんは今すぐ生徒会室にいらしてください』
ピンポンパンポン♪
リューヴトラの声が流れてきた。
ユースィには分かる、リューヴトラが息切れしていると。
ユースィは困ったように笑い、ミリアネーズに「行ってくる」と言って、生徒会室に向かっていった。
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