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「「「「「「行ってらっしゃいませ」」」」」」
朝ご飯を食べ終わった後、少女は沢山のメイドに見送られて屋敷を後にした。
運転手が車のドアを開けて待機する。
しかし
「いいわ。
浮いてしまうから、歩いていく。
そんなに遠くないもの」
そう言って少女は通り過ぎようとしたら、後ろから年配の執事が叫んだ。
「お嬢様、誘拐や事故などに巻き込まれては困ります。
お車にお乗り下さい」
「大丈夫よ、私を誰だと思っているの?
私はこの屋敷を出た瞬間、ユースィ=ブラッドラビットではなくユースィ=ブラックレーベルなのよ。
そんな高級車で行ったら無駄じゃない」
そう言うと、ユースィはテクテクと歩き始めた。
後ろで年配の執事(爺)が「お嬢様~!!」と叫んでいるが、完全に無視だ。
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