2.問題勃発!?

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入学式は粛々と言うか、眈々というか……取り敢えず、暇でつまらなかったことだけは確かだ。 「新入生代表、挨拶」 こっくりこっくりと眠りかけていたユースィをミリアネーズが小突いた。 「新入生代表、ユースィ=ブラックレーベル」 「はい…」 眠りかけていたユースィは反射的に立ち上がった。 それを見てハラハラしている人が居るとは知らずに…。 「暖かい春の日、私達はラピッドイヤー学園に入学しました。 皆が三年間を精一杯に努力し、青春、勉強を謳歌することをここに宣言します。 先輩方は何も分からない私達を優しく、温かく見守り、お導き、ご指導の方を宜しく御願い致したいと思います。 ―――― これにて、新入生代表の挨拶とさせていただきます」 そう言って、ユースィは舞台から降りた。 寝ぼけ眼で喋っていたのもミリアネーズとハラハラしながら見ていた人しか知らない。 「続きまして、生徒会会長、リューヴトラ=マリュアリネ、挨拶」 「「「「「「「キャァァァァアァァァ(はーと×∞)」」」」」」」 そう言われた後、頭が割れそうなほどの黄色い声が上がった。
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