31人が本棚に入れています
本棚に追加
いつの間にか6時限目が終わっていた。
時間が過ぎるのが早い。
ずっと宗太の寝姿を見て、色々考えたらいつの間にか、授業が終わっていた。
授業中にすることが、また一つ増えた。
今度はイタズラでもしてみよう。
そう考えてる時に宗太がいきなり
「お前、これからどうすんの。」
この笑顔を見ていると、胸が痛む
「特に用はないけど…」
「よっしゃあ!!」
「どうした?」
「これを、職員室に提出してきて欲しいんだ。」
目の前に数枚のプリントが置かれた。
「これって、夏休みの課題じゃん。どうして今出すんだよ」
「仕方ないだろ。やってなかったんだから」
別に、仕方なくもないし、理由にもなってない。完全な自業自得だ
まぁ…そう言おうとも思ったんだが、めんどくさい事になりそうなので、言わないでおいた。
「なんで俺が行くんだ。お前が行けばいいじゃないか」
「俺が提出したいんだけどさ、今日用事があって、いつもより一本早い電車にのらなきゃならないんだよ」
「ん~、別に用事もないし、持ってってやるよ。」
「おお!流石は飛鳥様、話しが分かっておらっしゃる」
宗太の顔に笑顔が浮かぶ
「今度、昼飯おごれよ」
「なんだよ。たかる気か」
「人聞きの悪い事を言うな。報酬が欲しいっていってるだけだろ」
「良心でやるって事はないんかい!」
「そんなこと、微塵も考えて無かったよ」
「まぁいいや、これ頼むわ。じゃあね」
用事があるのは本当らしい。本気で走って行った。
「んじゃあ、行きますか。」
職員室へ向かった…
最初のコメントを投稿しよう!