出会い

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いつの間にか6時限目が終わっていた。 時間が過ぎるのが早い。 ずっと宗太の寝姿を見て、色々考えたらいつの間にか、授業が終わっていた。 授業中にすることが、また一つ増えた。 今度はイタズラでもしてみよう。 そう考えてる時に宗太がいきなり 「お前、これからどうすんの。」 この笑顔を見ていると、胸が痛む 「特に用はないけど…」 「よっしゃあ!!」 「どうした?」 「これを、職員室に提出してきて欲しいんだ。」 目の前に数枚のプリントが置かれた。 「これって、夏休みの課題じゃん。どうして今出すんだよ」 「仕方ないだろ。やってなかったんだから」 別に、仕方なくもないし、理由にもなってない。完全な自業自得だ まぁ…そう言おうとも思ったんだが、めんどくさい事になりそうなので、言わないでおいた。 「なんで俺が行くんだ。お前が行けばいいじゃないか」 「俺が提出したいんだけどさ、今日用事があって、いつもより一本早い電車にのらなきゃならないんだよ」 「ん~、別に用事もないし、持ってってやるよ。」 「おお!流石は飛鳥様、話しが分かっておらっしゃる」 宗太の顔に笑顔が浮かぶ 「今度、昼飯おごれよ」 「なんだよ。たかる気か」 「人聞きの悪い事を言うな。報酬が欲しいっていってるだけだろ」 「良心でやるって事はないんかい!」 「そんなこと、微塵も考えて無かったよ」 「まぁいいや、これ頼むわ。じゃあね」 用事があるのは本当らしい。本気で走って行った。 「んじゃあ、行きますか。」 職員室へ向かった…
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