出会いと契約

12/12
前へ
/31ページ
次へ
”お前の魂、かな” 「魂?」 ”人間の魂を喰うことで、悪魔同様妖精の俺たちも強くなれる。そもそも高等妖精と契約するには、かなりの対価が必要だからな” 「今、僕の魂が必要なの?」 ”いや、お前の寿命が終わったときだ” 「ならそれでいい。死んだあとなら好きにして!」 ”…わかった。契約成立だ。目を閉じろ” す、と目を閉じると、首にひやりと手の感触が。スルッと首回りを撫でられ、ビクッと震えてしまった。 そんな僕を彼はフ、と笑った。 ”目を開けろ” 「…?何したの」 ”鏡を見ればわかる” 鏡無いよ今…。 ”改めてよろしくな、ルーイ。俺は、ラキスだ” 「ラキス…よろしく」 ”お前には力がないし、礼を払う必要ないから楽だぜ” 「…ラキスって口悪いよね」image=416042062.jpg
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

176人が本棚に入れています
本棚に追加