出会いと契約

6/12
前へ
/31ページ
次へ
「ただいま、です」 「あぁルーイ。無事だったかい?うわさであの森には悪魔がうろついてると、街の中で騒ぎになっていたよ」 「僕も聞きました。でも、薪拾いは僕の仕事です。悪魔がいようが関係ありません。」 「…お前は本当に頑固な子だねぇ。…わかった。しかし今、まだ薪は余っているから、なくなりそうになるまではあの森に行くんじゃないよ。それか魔法使いたちが悪魔を捕まえるまで。」 「はい、ありがとうございます、おばさん」 おばさんの言葉は嬉しいが、少し悲しい。 友達のいない僕にとって、妖精たちと話せるあの森にいる時間は、僕にとってとても大切だったから。 いつまで、かかるのかなぁ。 はやく、いなくなってください。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

176人が本棚に入れています
本棚に追加