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「ただいま、です」
「あぁルーイ。無事だったかい?うわさであの森には悪魔がうろついてると、街の中で騒ぎになっていたよ」
「僕も聞きました。でも、薪拾いは僕の仕事です。悪魔がいようが関係ありません。」
「…お前は本当に頑固な子だねぇ。…わかった。しかし今、まだ薪は余っているから、なくなりそうになるまではあの森に行くんじゃないよ。それか魔法使いたちが悪魔を捕まえるまで。」
「はい、ありがとうございます、おばさん」
おばさんの言葉は嬉しいが、少し悲しい。
友達のいない僕にとって、妖精たちと話せるあの森にいる時間は、僕にとってとても大切だったから。
いつまで、かかるのかなぁ。
はやく、いなくなってください。
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