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「桜浬さーん。入ってきてください」 部屋の外にいた私を沖田さんが呼ぶ。有無を言わせないような視線を放つ沖田さんの上司……どんな人なんだろう。 私は心臓の鼓動を感じながら、部屋へと足を踏み入れた。 「…失礼します」 私が足を踏み入れると、沖田さんの上司は私を食い入るように見てきた……否、睨んできた。 「奇怪ななりをしているな……名を名乗れ」 偉そうな言い方…… 「……失礼ですが、人に名前を聞くときは自分から名乗るのが常識かと」 「なんだとっ!?」 上司が大きな声を上げ、怒りにまかせて腰に下げている刀を抜こうとした。 ……て、 刀!!?
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