◇始まり

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「えっ、飲み会!?」 大学に着くなり、サークルメンバーの元気に声を掛けられた。 「そう♪今日月影ん家で宅飲み! サークルメンバーでするんだけど、理央も来なよ!」 「んえ~…行くっ!」 最近、翔も飲み会ばっかりだし。 (翔は違う大学だからよくわかんないけど。) 私も行っちゃお!! 男もいるけど、いいよね。 翔も女と飲んでるし…(たぶん) 私の中心は翔。 翔の中心は私だったのかな? 違うか。 「てか、月影って誰なの?」 「あぁ、アイツだよ。背の高いひょろひょろの… あっおーい!!望ーこっちこいよー!」 背でか!ほそ!ホストみたい! 「なに。」 つ、月影望?こんな人サークルにいたっけ? 「今日、理央も来るって!」 「あぁ、そう。よろしく」 めっ目が!可愛いっ!! でも威圧感がやばい… 威厳ありそうな… 「…う、あ、はいっ!!」 あああ、声裏がえっちゃった 「クスッ…え?何故敬語?」 わ、笑うんだ。 「いや、何か…先輩?」 「浪人したけど、俺も1年だよ。 老けてる?」 「やっ、大人てか…威厳がっ…!!」 「ふーん。変な奴。また後でね、理央」 ヒラヒラと手を振って望は行ってしまった。 「う、わ。」
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