出会い

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ベットの上で 天井を 見つめ 昨日の事を 思い出していた。 (やっぱ ワンメイクは スタート台の 一番上から 下りるのが怖ぇ~な 次は 跳ばないで、スタート台から 降りる練習すっかな?) (パイプなんかやってるだけで 基礎滑走レベルが 上がりそうだな。 次は やってみっかな?) 次々に 課題が 見つかって、今まで 止まっていた時間が 急に動き出した 気がした。 今まで 剛と 馬鹿やったり ヤンチャしたり それなりに 楽しかったが、 心の奥から 沸き上がってくる 思いは 純と言う 恋人の存在以外 初めてだった。 純に 対する それとは 全く 別の想いのはずが 何故か 俺には 重なって 思えた。 煙草に 火を着ける (何だろ?この感じ、多分 純に有って 俺に足りなかったんは これなんかな~?) 控えめな 純の 奥に有る 自信。 時折 見せる 真の強さ。 いつも 前を見ている 瞳。 そんな純に 魅せられ、 また 劣等感を 抱いたりもしていたんだ。
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