序章

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まだ 夏も終わりきらぬ ある日、俺は 学生時代からの ツレ 剛(ごう)と二人 地元横浜に有る 室内の人工ゲレンデ、[雪場]に来ていた。 50メートル四方の 狭い空間に ハーフパイプ ワンメイク 僅かながらのフリーランスペースが有り ゲレンデと言うよりも 練習場と言った感じだ。    バァーン! ッダァーンッ! 「すっげえ!」 俺達は 初めて来た 室内のレベルの高さに 圧倒されていた。 そもそも ここへ来たのは、 二人とも スキー場では ある程度 転ばずに 滑れるようになった事で、自分達の事を 上級者だと勘違いして 腕試しのつもりで来たのだが、目の前で 右へ左へ グルグル回転している ローカル達に度胆を抜かれていた。
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