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「行こうぜ」
俺が呆気に取られていると 横から 剛が声をかけてきた。
コイツは 昔から 楽観的で 俺より 小心者のくせに 人と居ると 意外と行動的になる。
「んぉっ? ぉ おぉ」
剛に 促され ゲレンデ脇に有る ムービングベルトに乗り、俺達がベルト運ばれ、ゲレンデ中腹まで差し掛かると
ズシャッ! ッパーン!!
「うわっ!」
「すげっ」
ムービングベルトの すぐ前に有る ハーフパイプから 大きな影が 勢いよく 舞い上がり
二人の頭上で 反転し その僅かな 滞空時間を 惜しむかのように 戻ってくる。
ダン!
その影は、ハーフパイプ内に 吸い込まれるように着地し 何事もなかったかのように 滑り降りて行った。
俺は その姿に 目を奪われていた。
すると横から 剛が目を輝かせながら
「うんぉ~! やっべ~!
何からやる?何からやる?」
《ったく 何で そんなに テンション高ぇ~んだよ!》
俺は そんな能天気な 剛を 羨ましく思いつつ 気後れしている事を 剛に悟られないよう
「とりま フリーランで体 あっためんべ」
ムービングベルトを降り 各アイテムの後ろを通り 逆側に有るフリーランスペース着いた。
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