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「痛って~」
帰りの車の中、俺と剛は 体にできた 真新しい痣を見せあって、はしゃいでいた。
「キッカーの坂で 真っ逆さまになってる剛 素敵過ぎだよな~」
「オメーなんか 最初 キッカーまで 辿り着けなかったじゃんか!」
「でもよ~! なんか 上手く行かね~し 全身バッキバキなのに、辛くね~っつ~か、何だろな?コレ」
「だよな!いや 俺も俺も!
なんつ~か・・・良い~よな~。」
「あ~・・なんかさ、今日 こんだけ転けまくっても、明日 転けなくなる為なんだ!って思えるんだよな~。」
「俺等ってさ、なんか 今まで 人生やり直せたらとか、あの時あ~だったとか そんな事ばっか言ってたよな・・・。」
俺たちは 段々 無口になり、何時しか 車から流れる メロコアの曲に 耳を傾けていた。
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