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「ここはどこだ」
何時のまに寝てしまったのであろう、見知らぬ天井を見上げる司は、大量の酒を飲んだ後のあの独特の怠さと頭痛に表情をゆがめながらも、状況の把握に務める。
(あー。調子のってあんな大量に泡盛飲むんじゃなかった。カラオケに泡盛あるの珍しくてテンションあがっちまったー。)
そう考えつつも、さらに思考を続ける。
(でも、ここどこだ?なんか薄暗いし酒くさい・・のは俺か。でもカラオケ後半から覚えてねー。飲みすぎはいけないねぇ・・って!!あの女性はどうした!?)
ガバっと起きた司は、自分と周りの状況を確認してみた。
確認してしまった。
(よし。落ち着け、俺。お前はやれば出来る子なハズだ。冷静にクールに!そして的確に判断するんだっ)
「うん・・もう足見えてるんだけどね」
思わず口に出てしまった台詞は、司の視界の隅に映る、白く細く伸びた女性の足であった。
恐る恐る隣を見てみる司。
予想的中、大当り!
確率変動スタートォォォ!!
さすがパチンコ屋、表現がパチンコ屋のマイクパフォーマンスのそれである。
司の隣には、一糸纏わぬ生まれたばかりの姿の女性がスヤスヤと眠っている状況。
アノ状況です。
(アァ ヤッチマッタノカ)
襲い来る罪悪感。
(で、、でもお互い大人だしっ)
無理やり自分を納得させようとする司。
。
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