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シャワーを浴びながら、司は今後の事を考える。
(うん・・確実ですね、これ。体中キスマークだらけだしね・・)
体中につけられた、その赤い痣をみながら司は自分のやった事を確信した。
(ここは男らしく責任とって、お付き合いを申し込むしかないな。それで断られたら仕方がない。うん、それしかない)
一見男らしい考えに思えるが、正直順番が逆である。
(でも・・出てくの気まずいなぁ。)
そう思案してるうちに、ドアの向こうに人の気配がする。
どうやら女性が来たようだ。
「司さーん。私も一緒にはいるぅ。背中流してあげるよぉ」
女性の言葉に度肝を抜かれた司。
まさに頭の中はフィーバー状態である。
「え、、えとっ!もう出ますのでっ。また今度一緒に入るって事で!?」
どさくさに紛れてとんでもない事を言う司。
「いいからぁ、早くあけてぇ」
「ちょっちょちょっと待ってくださいねぇぇえ」
焦る司は、とりあえず前だけでも隠そうとタオルを取ろうと手を伸ばす。
あまりに焦った司は、酒のせいで足元もおぼつかないのもあり、濡れた床に足を取られ、滑って転んでしまった。
「あぁぁあああぁぁぁ?」
ゴンッ
すごい勢いで蛇口に後頭部をぶつけた司は女性の呼ぶ声を聞きつつ、意識を手放して行くのであった。
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