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「お前ら!止めろよ!」
俺はこの手の連中が一番嫌いだ。
抵抗力の無い、老人や子供をいたぶって楽しむクソ野郎
許せねぇ
「あ?何だよ、お前」
「正義の味方の登場ですか?ケケケッ」
不良どもが、おじいさんから離れて俺の方にやってくる
(…おじいさん、この隙に逃げて…ってもう居ねぇ!)
俺が、不良からおじいさんの方に目を向けると、おじいさんは既に居なかった
「おい…テメェ…さっきはなんか偉そうなこと言ってたなぁ…」
「あの、ジジイの代わりに、テメェをバラそうか?ヒャハハハハハ!」
不良どもが迫ってくる
(…まずいまずいまずいまずい!)
俺一人じゃ倒せないな、よしっ
(…では…三十六計逃げるにしかず!)
俺は迷わず駆け出した
「あっ!テメッ……ちょっと待てコラ!」
後ろからそんな声が聞こえる
追いかけてきてるようだ
俺は無我夢中で走った
で、曲がり角から飛び出して来たトラックに気付かなかった
トラックはライトも点けずに走っていて、気付きようが無かったとも言える
でも、ただ言えることが、そこで、俺の…神崎良祐の人生が終わった事だった
俺の体はトラックとガードレールにはさまれ、グチャグチャだった
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