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緊張に包まれていた空間は、普段の静けさを取り戻してく。
白蛇と執事が居なくなったことを十分に確認し、横たわるマリーナの元へと向かっていく。
まだ意識がハッキリしていないマリーナは、体すら動かせず地面に横たわっていることしか、出来ない状況だった。
『ボロボロじゃないか…』
低い声で話しかける漆黒の男は、優しくマリーナの髪を撫でていく。
知らない人なのに、何故か安心感を覚えるマリーナ。
『……あ…なた…は?』
『我のことは知らなくていい。忘れろ。』
無愛想に男は言った。
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