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なつかしい…
大好きな甘いにおい…
『イスト様。おやつのお時間です。』
部屋の扉をノックする音と共に、1人のメイドが一礼をしてイストの部屋の中へと入ってきた。
赤。青。黄。
カラフルな彩りで装飾された扉をゆっくりと閉め、大きな窓の横に座っている、イストの元へと近づいていく。
……?
イストはメイドの行動を、じっと見ていた。
メイドの手には、銀色に光るトレー。
そこには白い皿に乗せられた、焼きたてのマフィンが2つ。
横にはたっぷりの生クリームとマーマレードが丁寧に添えられている。
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