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『……わぁー…』
小さな声だったが、イストの口から歓喜の声がこぼれた。
メイドはその反応にまた微笑み、イストの前にある小さなテーブルへと素早く、それを並べていく。
『温かいミルクティーもありますよ。』
マフィンに相性の良いミルクティーを、用意していたコーヒーカップへと注いでいた。
広い部屋には、焼きたてのマフィンと淹れたてのミルクティーの甘いにおいが広がっていく。
そのにおいに、イストはホッと安心感を覚えた。
イスト専用のこの部屋は、何かもが鮮やかな色で占めている。
全部、親の趣味だ。
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