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すべての壁は黄。
床のほとんどを覆うじゅうたんは赤。
体を休めるベッドはピンク。
太陽の強すぎる光を遮るカーテンは青。
この部屋に居るだけで、頭がおかしくなってしまいそうだった。
それを唯一、癒してくれるのは3時のおやつの時間だけだ。
『今日は朝から元気がなかったものですから…特別にイスト様の大好物をご用意させていただきました。』
優しくメイドは、イストに話しかけた。
だがその言葉に、イストは不機嫌な顔へと戻ってしまう。
『イスト様……?』
イストの表情の変化に気づき、メイドは困惑な表情を浮かべた。
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