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『ふぅ…今日はお客様が来ないわねぇ。ナイト、つまらないわ』
綺麗に巻かれた長い銀色の髪を揺らしながら少女は言う。
少女の膝には手入れが施された、ナイトと呼ばれる黒猫がめんどくさそうに答える。
『いつものことではないか』
少女は少し驚いた表情を見せ、真っ赤な瞳を黒猫に向ける。
『あら、そうだったかしら?じゃあマリーナのためにお客様を連れて来て下さらない??』
ナイトを撫でながら楽しそうに微笑み、上機嫌に鼻歌を歌いだす。
それを見たナイトは深いため息をする。
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