はじまり

3/29
前へ
/161ページ
次へ
その時だった。 シャラン、シャララン。 部屋中に複数の鈴の音が響き渡った。 『あら、お客様だわ♪』 マリーナはさっきまでの子供のような無垢な笑顔は消え 『お久しぶりのお客様ですもの。たっぷりサービスしてあげなくっちゃ。』 左の口角をあげ、ニャっと笑った。 『あまり虐めるなよ。マリーナは、いつもやり過ぎだ。』 ナイトは気が進まないと言わんばかりに扉へ進む。 『マリーナは凄く優しいのよ?そんなことするわけないじゃない。』 軽くスキップをしながらマリーナも扉へ向かった。 そして扉を開け、満面の笑みで言った。 『いらっしゃっいませ♪ぅふ…』
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加