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町では魔女の存在を知らない者は居なかった。
だから願いを叶えて欲しい者は、怯えながらも魔女の店にやってくるのだ。
『あっ…あの…魔女さんはいますか?』
『私よ。でも魔女さんなんて呼ばれるのは好きじゃないわ。マリーナって呼んでくださらない?』
そう言ったマリーナは全然、魔女には見えず、ふいに見せる笑顔は天使にさえ見えるほどだった。
『…マリーナさん?』
『ぅふ♪そうですわ。あなたのお名前は??』
『僕は勇太。10歳。』
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