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屋上は久しぶりにきたな
「和也ー、いる?」
当たりをきょろきょろと見回すが何処にも見当たらない
「ここにもいないのかな‥?」
諦めて戻ろうとした時微かに泣き声が聞こえた
「和也?」
日があまり当たらない裏側へ行ってみると小さくなって泣いてる和也がいた
「‥ぐすっ‥ふっ‥」
「和也‥」
静かに近づいて頭を撫でた
「大丈夫か‥?」
「‥も‥昔のことは‥おっ‥思い‥‥出したくないっ」
唇を強く噛み締め涙を流す和也を俺は強く抱きしめた
「和也‥大丈夫だから」
数分たつと和也は泣きつかれたのか、俺の腕の中で眠っていた
「今日はもう帰るかな‥」
携帯を取り出し中丸に電話をした
「もしもし‥中丸?
うん、見つかった
泣きつかれちゃったみたいで今寝てる
うん、でもう俺ら帰るわ
かばんを靴箱まで持ってきてくれる?
ありがとう、じゃっ」
寝てる和也を起こさないように背中に乗せおんぶして靴箱に行き中丸からかばんを貰った
「亀梨大丈夫か?」
「一応ね、んじゃまた明日な」
「おう、またな」
和也をおんぶしてるし昼間ってのもありあまり高校生とはすれ違わなかったから助かった
和也を俺の家まで連れて行きベッドに寝かせた
「和也よく寝てるなー‥」
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