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「美味しかったな」
「うん、じんのお母さんが作ったパスタ美味しかった」
「和也が喜んでくれたなら良かった」
一緒に話しをしたりゲームをしていたらいつの間にか夜の6時に時計の針が回っていた
「もう6時だ」
「‥本当だ」
「和也、家まで送るよ」
「い‥いや、悪いよ」
「俺が好きで送るって言ってるんだからいいのー」
「‥うん、ありがとう」
和也を送ってくると母さんに言い和也の手を握りしめながら夜道を歩く
和也の手が暖かい
夏なのに心地好いんだ
「和也、来週の日曜日どこか遊びに行こうか?」
「‥いいの?」
「うん、
デートに誘ってんの(笑)」
「‥デート」
コンビニの前を通った時電気の光りで和也の頬が少し赤かったのが見えた
もうすぐで和也の家に着く時家の前で誰かが立っていた
「‥んっ?誰かいる」
「‥‥あっ、たっちゃん」
あいつがいた
俺の手から和也の手が離れ小走りでそいつの所に行ってしまった
「たっちゃんどうしたの?」
「昨日電話したらかめに会いたくなって
こいつの家に泊まってるって聞いたから帰ってくるの待ってた」
和也から少し目を逸らしちらりと俺を睨むこいつ
和也は気付いてないみたいだけど
「ふふっ、そうなんだ」
「かめ、先に家入って待っててくれる?
俺こいつと話しあるから」
「‥‥?
うん、分かった
じん、また‥ね」
俺に小さく手を振る和也
「おう、じゃあな」
その手を軽く握り頭を撫で家の中に入らせた
和也がいなくなりそいつと俺の間に妙な空気が流れそいつが先に口を開いた
「‥この近くに公園があるからそこで話そうか」
「‥分かった」
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