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私はと言えば、仕事が終わったにも関わらず、更衣室に向かう足どりは重かった。
始めからわかっていれば…、と言っても約束を忘れていた美那が一番悪いのだが、それにしても男性と食事に行くのであれば、洋服とかメイクなど少しは自分なりの可愛さをアピールできたはずなのに…。
今更といった感じで、美那も既に諦めているのだが…。
いろんな事を考えながらも女子更衣室に到着する。
ドアを開けると、そこには既に私服に着替えを済ませた優が脚を組んで座り、小さく手を振って笑っていた。
「美那~お疲れ~!」
美那はそれを見て、「やっぱり今日は逃げられない」と、心の片隅で思っていた。
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