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今は六月、今年は異常気象らしく梅雨もなく猛暑が続いている。
暑い…ただ暑い…
「この式はこの公式を使って…」
凄くつまらない授業だが暑すぎて眠ることも出来ない。
掛け時計を見ると後三十分位は時間が残っている。
「この問題は…高橋、解いてみろ」
「はい」
呼ばれた一人の女生徒が前に出て問題を解く。
汗が出てYシャツが透けて下着が見える。
いつもなら観察するが、今は暑すぎてそんな気も起きない。
俺は机に突っ伏す。
「あぁーあちー…」
誰にも聞こえないように呟く。
ふと隣の席を見るとそいつは顔を隠す様に寝ていた。
つられて寝そうになるが、自分で頬をつねって目を覚まさせた。
そして俺は黒板に書かれたものをノートに写し始めた。
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