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そして、私達はお城に着いた。
それは、少し懐かしい香りがした。いつかの香り。
忘れかけていた香り。まだ私には思い出せなかった。
「着いた~。やっぱり、お城となると、大きいね~。中はどんなのかな~?」
「はしゃいでる場合じゃない。早く姫さまに会いに行くぞ。」
「なんか、シャル、城に入ってから怖くなった。」
「当たり前じゃないか?姫さまに無礼が、あったら困るからな?」
「はぁーい。」
なんて、シャルの言葉を不真面目に聞いていると、今までとは比べ物にならないぐらいに大きなドアが私とシャルの目の前に立っていた。
私があんぐり、口を開けていると、シャルが、
「入るぞ。」
と言った。
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