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一六四四年、寛永二十一年、今の三重県に松尾芭蕉こと松尾宗房は、六人の兄妹の次男として産まれた。 京都で俳諧を学んだとされる俳人で、最も有名な作品は『奥の細道』であろうか。 五月雨を集めて早し最上川 と言えばわかるだろうか? これはもちろん最上川のある山形県で詠まれた句だ。   蛤のふたみに別れを行く秋ぞ   これが奥の細道の最終目的地、そして新たな旅の出発地となる大垣で詠まれた句。 そんな有名な俳人がこの福島にも訪れ、句を遺していた。 それは陸奥の入口として知られ、その他にも全土に渡ってその名を印している。 それが、ボクのじぃ様が遺した『道』だ。
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