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小学校5年生のとき
俺は始めてかなみにお風呂を
一緒に入ることを断られた
自分でいうのもなんだが
いい兄貴という自信は持っていた
高学年に絡まれてるときに
身を呈してかなみを助けに行った
おかげでフルボッコだ
スイミングの帰り暗い中
手を繋いで帰った
途中母さんの財布からくすねた
500円でアイスを買ってやった
仲のいい兄妹というだったし俺が一番かなみを大事にしていると自負していた
それはそう思っていた俺に向けられた一撃必殺に等しい一言だった
「よっし!かなみそろそろ風呂入るぞ~」
「……………」
しかし返事は返ってこない
どうかしたのかとかなみを見てみるともじもじしてから
「お兄ちゃん…その……今日からは1人で入ります…」
「え…」
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