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かなみと手を繋いで歩くなんて小学校以来かな…手がすっごい柔らかいな
「う~恥ずかしいです」
「じゃあ離すか?」
離すって言ったら泣くけどな、俺が
「離したら…なんかもったいないないですし…、負けた気がするから離しません!」何負けるんですかあなたは、まあでも嬉しいな
5分も歩くとちらほらと戸高の生徒が増えて来たのでお互いに特に合図もなく手を離し、残りの道程はかなみと話ながらいつも通りに学校へ向かっていった
「今日はいい日だな」
気づくとふと呟いていた
「お天気ですか?そうですね、いい天気で洗濯物もふかふかになりそうですね」
ちなみに今日の家事担当は俺だが洗濯は全てかなみがやっていて俺にはやらせない、まあ理由の見当はついてるし俺がやりたいって言ったらまずいよな…
「そうだなこんな日は屋上で弁当食いたいな」
「屋上は立ち入り禁止ですよ、中庭ならいいんじゃないですか?」
「いや俺鍵持ってんだ」
「兄さん、職員室に謝りに行きましょう」
「急に兄さんに変えんなよ…お兄ちゃんと呼んでくれ」
「だってもうすぐ学校ですし…、学校でそれは恥ずかしいです」
ですよね~
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