戸亜流高校

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かなみの呼ぶ声がしたけどここは我慢だ、もし弁当の存在に気づかれたら昼休みに会いに行く理由がなくなるからな 3階にたどり着くと俺はさっさと教室へ向かい教室の引き戸を開けて中へ 「おはよーっす」 と軽く挨拶するとクラスメイトの何人かが俺に気づき挨拶を返してくれる さっきかなみに言った通り別にいじめなどのないいいクラスだと俺は思う 俺は窓側1番前方の自分の席に腰掛けると 「か~ずま君」 やたら馴れ馴れしい声が後ろから聞こえてきた、席に座るときわざわざ無視したのに話しかけてきやがったこいつは神戸じゅんや(かんべ) 「なんだいじゅんや君」 俺は酷くめんどくさそうに返事をしてあげる 「げた箱のラブレターはどうだった?」 「見事なスリーポイントを決めておいたよ」 「なんだよもったいない…あおいからの告白とかだったらどうすんだよ…」 「余計お断りだ、命がいくつあってもたんねえ」 あおいとは小学生のときからの幼なじみだ あいつは家が空手の道場なんだが小学生のとき一回まぐれで勝ってからやたらとつっかかってくる
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