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「さってと、どこで食う?」
「今朝言ってた屋上はどうですか?」
「レジャーシートがないな…、俺はズボンだからいいけどかなみはスカートだからな」
屋上は元々立ち入り禁止なのでもちろんベンチのような便利なものは用意されていない
「そうですか…、じゃあ中庭に行きましょう」
「わかった」
中庭へ向かうとすでに先客がおり座れないかと思っていたら、一つだけ木でできた机と椅子が余っていたので向かい会うように座った
「学校で一緒に食べるのは久しぶりだな」
「そうですね、最初だけであとはすぐにお友達と食べてましたし」
「なんかうれしくてお兄ちゃん涙出てきたよ」
もちろん嘘だが右腕で目を拭うようなそぶりを見せ目を隠す
「ちょっとお兄ち…兄さんこんなところで泣かないでください!!」
焦ったようにかなみは俺を慰めようとしてくる
「まあ嘘なんだが」
「……………」
拗ねた様にそっぽを向かれた
「あははは悪い、冗談だよ」
「まあいいですけど…」
言ってることとは違いムスっとしたまま玉子焼きをつつく
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