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ガラッ
っとリビングの引き戸が開きかなみが入ってきた
「お兄ちゃんお風呂上がりましたよって、お兄ちゃん今日はご飯食べてなかったんですか?」
「ああ、一緒に食べようかと思ってな、今日は野菜スープだぞ」
かなみが俺の向かいの席につき「いただきます」と手を合わせてスープをすする
「どうだ?」
「うん…温かくておいしいです」
俺は「そっか」と笑顔を返し俺も手を合わせてご飯に手をつける
しばらくテレビを見たり適当に話したりしていたが、ここで俺が何気なく
「そういえばじゅんやが言ってたんだけどバスケ部にすごい1年が入ったらしいな」
一瞬ピクッとしてからかなみが口を開く
「そうみたいですね~、確か荒木君って人だったような」
「かっこいいのかそいつ?」
「みたいですね、お友達も騒いでました」
なんかムカつく…
「まあでもそういう部活一辺倒のやつ授業ついていけてんのか?」
「この前のテスト学年3位だったみたいですよ?」
くはっ!!何なんだそのパーフェクトスペック、これは最悪の事態も…
「それは確かに女子は騒ぐか、そ…その…なんだ…か、かなみ的にはどうなんだ?」
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