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かなみは顔をさっき以上に真っ赤にした。こんな状況でもかなみが可愛いと思える俺は相当やられてんじゃないかと思う
「…兄妹は付き合ったりしちゃ行けないんですよ?仮に付き合ったとしても結婚なんかもっとできませんよ…」
かなみは俯いて呟く
「関係ない…俺はかなみが好きだ」
「関係ないって…日本にはそういう法律があるんです!!」
だんだんとかなみの俺を見る目が変なものを見る目になってきた…が関係ない、こうなればやけだ
「んなこととっくのとうにわかりきってんだよ!!そんな法律無視か、もしくはぶっ壊す!最悪認められてる国に行く!!!」
「私のことは考えてないんですね…」
「考えてる、俺はかなみの幸せのことだけを考えて過ごしてるつもりだ」
「兄妹同士で付き合ったり結婚したりするのはどう考えても異端じゃないですか…周りの人に変な目で見られながら過ごすことが幸せなんですか?」
いつものかなみじゃない、なんかこう冷めてる…若干の軽蔑も混じってるかもしれない
「それは…」
「ほら…馬鹿なこと言わないでください。私はもう寝ます」
そう言うとかなみは俺のほうを見ずに2階の自分の部屋へ向かって行った
俺はそれ呆然と見送り一言呟いた
「やっちまった…」
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