28人が本棚に入れています
本棚に追加
「何があった?かずま」
急にまじめな口調になる
「さっすがじゅんや君察しがいいねー、だが答える義務もないし、そもそも答えたくない」
それより寝たいのだ、現実逃避したいのだ
「かなみちゃんのことか…」
「そうなのだ…って言わせんなよ」
ちょうどいいタイミングで言ってくるからついカミングアウトしちまった
「どうせお前のことだからかなみちゃんが他の男に手出されそうになって、少し喜んでるかなみちゃん見てイラついてついつい本音を言ったとかそんなんだろ?」
俺は自分の制服を脱いでバッサバザ振ったり、ポケットの中身を確認してみる
「何してんの…」
「いや盗聴器はどこかなと思って…あっ、カメラか」
「どっちも違うって犯罪にはまだ手はつけないよ」
まだて…
「それにしてもバカだねお前、昨日忠告したばっかだろ」
「じょ、状況が違う…、うかれて言ったわけじゃない…」
「内容が変わらなきゃ同じだろアホ」
「お前にバカだのアホだの言われたかねえ!!」
「学年順位は俺のが上だがね…」
勝ち誇った顔で言われるとすっげームカつく
「で謝ったか?」
俺は朝のやり取りを説明する
「無視されてるとか関係ないっての、一旦謝ってそれでもっかい自分の考えを言え」
最初のコメントを投稿しよう!