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俺は両手をクロスしてあおいのキックをガードした…が勢いは殺しきれずに後ろの机に後頭部を打ち付ける
「ぎゃあああああああああああ!!!」
「ちっ、直前でガードされたか」
「いやいやいや十分痛いんだけど!!腕も頭も!!」
後頭部に手をやると少し…いやなかなか血が出てる、おそらくさっきの女子の悲鳴はこの血のせいだろう
「さあかずま!!久しぶりに続きをやるわよ!!!」
「悪いけど今の俺はそんな気分になれないんだ、考え事があるし眠い、何より頭の怪我の治療が先決だ」
これは本当だ、頭大分痛みが明確になってきたし
「そんなこと言ってまた逃げるつもりなんでしょ!?あんた中2の頃からドンドン勝負を受ける数減ってるし!!」
「とにかく!!今は教室に戻れ」
「なんでよ!?」
あおいは全く気づいていないようだが今は8時40分、朝のHRの時間だ。だけどいきり立つあおいは勝負勝負と言うばかり、しょうがないからあおいの後ろにいる人任せることにした
「高橋先生、おはようございます」
「あんたなにいっ………」
「おはよう…でこの状況は一体…?」
高橋はあおいの肩に手をおいて笑顔で尋ねる
「す…すいませんでしたあああああ!」
あおいは先生の手を振り払い逃げて行った。にしても速いなあいつ…
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