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「なんでしょうか?」
再びイケメン君らの机の方へ体を向ける
「あの…中野かなみさんのお兄さんですか?」
「そうですが…なにか?」
もう考えるまでないだろうなきっと荒木ってやつだ
「俺1年の荒木って言います、少し話をしたいんですが…」
やっぱり…と少しうなだれる、やっぱ超イケメンだし見るからにオシャレだ、身長も高そうだし
「まあ…、別に構いませんが今はバイト中ですし近い内に時間がとれ…」
「待ちます…終わるまで…」
最悪だ…正直こいつ外見は完璧だ、これで性格の良さでも見せられたら納得せざるを得ない、俺に成す術ははない
「わかりました…終わったら入り口の近くにいるんでそこで…」
「わかりました…」
「それでは、失礼します」
最悪だあああああ行きたくねええええ!!せめて性格だけは悪くあってくれえええ
なんて荒れた心境でひとまず厨房へ
「かずま?どうしたよ?」
「結城さん…超イケメンでした…、あれなんすか同じ男と思えないすよ」
「だろ?だから一人者の敵つったろ?まあ気にすんなって」
結局俺のせめて時間をかけ話し合う準備を進めたいかと言う無意味な願いは叶わず、余りの忙しいさに気づいたら上がりの時間となっていた
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