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「あー、あれだ。昨日件全部についてだ」
ガチャ
「ふおおおおう!!!」
余りにも急に開いたため驚いて尻餅をついてしまった。おそらくドアのすぐ近くにいたんだろうが…、かなみはかなみで目を丸くしている
「ちょっと大丈夫ですか!?お兄ち…兄さん」
顔を真っ赤にしてから訂正するかなみ
何かケンカし始めたの昨日のはずなのに随分久しぶりに顔を赤くしたかなみを見た気がする
「ぶは!!」
おっと、ふいてしまった
「わ、笑わないでください~!!」
「はっはっは悪い悪い、あまりに可愛く……あ」
しまった…どう考えても今の仲で今の発言はミスだ…
「……と、とりあえず入ってください」
まだ少し赤いが真顔に戻るかなみ、それを見て俺は心の中で酷く落胆した
「ああ、失礼しま~す」
かなみの部屋へ入る、今までも何回か入ったがその時には感じられなかった緊迫感に包まれた空間とかしている
お互いに向かい会うように座り俺が口を開く
「俺…荒木に会った、先に言っとくが会いに行ったわけじゃない、バイト先で…だ」
「…それで?」
一瞬ピクッとしたがすぐに返してきた
「いいやつだった…見た目は言うまでもない、話した感じ性格も悪くなさそうだ、猫でも被ってない限りな」
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