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「お兄ちゃんじゃダメなのか…」
「いやダメって言うかですね?常識的に考え…って泣かないでください~」
かなみは慌てふためいてなんとか慰め様としてくる
「やっぱり俺はかなみがいいんだよ…、誰か別のやつと付き合うなんて耐えられない…」
「ヘタレですね」
「…ヘタレだね」
「シスコンですね」
「そこにバカとクズを足されても反論できないよ…」
自分で言っといてなんだが傷つくぜチクショウ…
「………お兄ちゃんはそんなに私がいいんですか…?」
少し顔を赤くして尋ねてくる
「おう!!俺はかなみ一筋だぜ!!」
「シスコンバカお兄ちゃん…」
一番否定出来ない2つを並べられた…
「なんだ?」
「………シスコン」
「だからなんだってば?」
「否定しなくてもせめて嫌がる位しましょうよ…」
ため息をつくかなみ
「超シスコン兄貴だからなっ!」
堂々と宣言する俺
もうギクシャクした感じはないな
「もう出てってください、今日はもう寝ます…、疲れました…お兄ちゃんのせいで」
意地悪な笑みを見せてから立ち上がる
「あ、かなみ!」
それを俺は急いで呼び止める
「なんです?」
「まだ言ってないことがある…」
そう…大事なことだ、俺の決意って言ってもいいくらいのな
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